海外ドラマから学ぶ、日米のM&Aの形態における差異と、弁護士の関わり方
こんにちは、クラリスキャピタルの牧野です。
私の趣味は米ドラマ鑑賞です。
最近、観ているのが「SUITS/スーツ」というマンハッタンを舞台にした弁護士の活躍を描いたドラマです。
このドラマではちょこちょこM&Aについて出てくるので、これも興味深く見ている点です。
どの回だったか忘れましたが、シニアパートナーのハーヴィーが
「合併は面白くないから引き受けない」
というようなことを事務所トップのジェシカに話す場面がありました。
たしか、日本語字幕同様にハーヴィーは「merger(s?)」が面白くないと言っていたと思います。
その時は「合併」の仕事だったので、ハーヴィーはそう答えたのか、それとも、M&Aつまりmergers and acquisitions、合併と買収の両方の仕事が面白くないのか、どうなのでしょう。
M&A(mergers and acquisitions、合併と買収)のうち、acquisitions (買収)の法務は面白いけど、mergers(合併)の法務は弁護士にとって(アメリカの弁護士にとって?)面白くないのだとしたら、その理由は何でしょうか。
買収の場合、買い手・売り手の双方の利益が対立するので、その契約書を自分のクライアントに有利になるようにまとめるのが弁護士の腕のみせどころ、つまり面白さがあるかもしれません。
合併の場合は、2つの会社が一緒になるので、合併後は目指す方向が同じ、よって契約書の作成はテクニカルなことに終始し、面白くないということなのでしょうか。
あくまでもドラマでの話なので、これを一般化して考えても仕方ないかもしれませんが…。