M&A書籍「アジア進出企業の会計・税務(事業展開における実務マニュアル)」ご紹介

こんにちは。M&A仲介・アドバイザリー会社のクラリスキャピタルです。

先日、Can International Group ( http://www.caninternational.co )代表・大久保昭平氏が、『アジア進出企業の会計・税務(事業展開における実務マニュアル)を出版されました。

概要
本書は①進出の実務、②事業活動 親会社経理実務、③事業活動 現地経理実務、④クロスボーダーM&Aの実務、⑤撤退の実務、以上の5部構成となっています。

進出支援・M&A・国際税務の経験豊富なプロが、事業展開のフェーズ毎に、かつ日本親会社・海外子会社の視点別に、事例を交えて詳細解説されています。

本書は弊社のようなM&A仲介・アドバイザリー会社だけでなく、日本企業の海外事業展開を担う日本親会社及び海外子会社の管理部の方々にとっても役に立つ、海外事業管理のバイブルとなるでしょう。

クロスボーダーM&Aの実務

M&A仲介・アドバイザリー会社であるクラリスキャピタルが特に注目したのが本書の第Ⅳ部「クロスボーダーM&Aの実務」です。

M&Aに際する会社買収・売却価格は当事者の交渉により決定されるため、大きな争点となります。
買収価格のレンジを設定する手法の一つとしてEBITDA倍率という指標を採用することが実務上多いのですが、国内案件におけるEBITDA倍率の水準と、クロスボーダー案件におけるEBITDA倍率の水準に乖離が生じており、クロスボーダーM&Aにおいては価格交渉が難航するケースが多いというのが事実です。

本書の第Ⅳ部「クロスボーダーM&Aの実務」においては、クロスボーダー案件のEBITDA倍率の実績レンジの数値が提供されており、我々のような M&A仲介・アドバイザリー会社にとっては非常に有意義なデータといえるでしょう。

クラリスキャピタルでは、アジア方面のクロスボーダー案件を取り扱うことが増えてきており、先述した価格交渉等の局面だけでなく、会計・税務面においても参考にしたい書籍です。

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