会社をM&A売却する際の注意点(従業員にいつM&Aのことを話すのか)をご紹介

Close up of bridal wreath flowersこんにちは、クラリスキャピタルです。

従業員にいつM&Aのことを話すか。

売却側のオーナー社長にとっては悩むポイントです。

全従業員に話さなくても、経営陣や、長年、右腕として頑張ってくれたキーパーソンには後になって、「なんで話してくれなかったのか、水臭い」と言われることもあろうかということで、早めに話したしたほうがいいのではないかと、多くご相談いただきます。

話すタイミングとして一番、ベストなのは、最後(クロージング)まで誰にも話さないことです。

なぜなら、下記のようなことが生じるリスクがあるためです。

  1. M&Aの情報が、外部に流出しやすくなる。
  2. 環境の変化を恐れた幹部・従業員からM&Aを反対され、オーナー社長自身の気持ちも揺らぎ、当初の目的を達成できなくなる。
  3. 従業員が辞めると言い出したり、交渉をはじめる。

つまりは、M&Aの交渉のブレイク要因となります。

話す場合でも、クロージングの前日に経営陣などの一部の限られた方のみに話すのがよいでしょう。

M&Aの交渉が終盤に差し掛かって、多いブレイク要因の一つがこちらになりますので、従業員にいつ話すか、は非常に重要なテーマです。

ただ、売却にあたっては、様々な書類等を準備する必要もあるため、力を借りないといけないですとか、どうしても事前に話さなければならないという場合には、お話しされるタイミングをアドバイザーとも相談のうえ進めるのがよいでしょう。